| 媛媛講故事―9 竜の九匹の息子たち Ⅱ 何媛媛 ![]() 龍の九匹の息子はもともとは天界の神々でしたが、どうして人間の世界に下りてきたのかについては、次のような話があります。 明代初期、天下は戦乱が続き庶民たちは苦しんでいました。龍の息子たちはそれぞれ変幻自在の通力と優れた能力があるので、天帝は彼らを人間の世界に遣わし、君主を助けて天下を安定させ、庶民を幸福にする働きをさせました。明の山河を築き世の中が落ち着いた後、龍の息子たちは天に帰りたいと願いました。 しかし、明の君主になった朱元璋は彼らを自分のもとに残したらどれほど役に立つかと考え、彼らが天界へ戻ることを阻止しました。龍の息子たちは怒りのあまり暴風雨を起こし、大暴れしました。朱元璋は策をめぐらせました。 ある日、朱元璋は一番目の息子・贔屓(びし)に大きな石碑を指して「あなたはとても力があるが、祖先の功徳を刻んだこの石碑を持ち上げたら帰ることを許そう」と言いました。 贔屓が見るととても小さな石碑に見えましたので、何も言わずに自分の背に乗せてしまいました。 しかし、思いもよらないことにどうしても持ち上げられません。実はこの石碑には「真龍天子」のさまざまな功徳が刻んであり、歴代の帝王の御印もあり、あらゆる世界の神や鬼をも抑え鎮めるというとても重い、神の神聖な石碑だったのです。 長子である龍の息子が天界に戻ることができそうもないのを、他の八人の息子たちは見、兄である贔屓の傍を離れがたく永遠に人間界に残ることを決めると同時に、以後は真の姿を現さないと固く誓いました。 朱元璋は九人の龍の息子を人間界に引き止めましたが、結果として得たのは石の姿をした神獣だけでした。深く後悔し、建国のために功績を挙げた龍の息子たちの姿をいつでも人々の目に触れるようにしたいと思い、それぞれの息子に一つの務めを与え、千古に伝えることにしました。 ******* 前に戻る TOPへ |
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