媛媛講故事―3

                         女媧(にょか)補天(女媧、天を繕う)          
何媛媛


  
媧が作り上げた人間の子孫たち(媛媛講故事②‘わんりぃ’132号参照)
は、長い間幸せな日々を送っていました。

 
かし、ある年、予想だにしなかった大変なことが起こってしまいました。水の神の共工と火の神の祝融が喧嘩を始め、それがもとで戦争が起こったのです。

 
争は、火の神の祝融が勝ち、水の神の共工は負けてしまいました。共工は負けたことを深く恥じるとともに憤怒に燃え、自分の頭を力まかせに西方の不周山に打ちつけました。

 不周山は天を支える大きな柱だったので、力の強い共工が頭を打ちつけると、山は崩れ、天の半分も崩れてしまいました。

 
には大きな穴が出来、大地には至るところに亀裂が走り、火災や洪水があちこちで発生しました。人間たちの家は壊れ、作物は全部駄目になりました。

 
媧はこのような恐ろしい世界を見て、心が痛みました。そして、人間の子孫たちをなんとかこの災難から、救い出そうと決意しました。

 
媧は急いで黄河の辺に来ると沢山の五色の石を拾って、火の中で溶かし、溶かした液体で天の穴を繕い始めました。女媧は休むことなく九日間も繕い続け、やっと天の穴が完全に塞がれ、太陽や虹色の雲が現れるようになりました。

 
れでも女媧はまだ安心できず、彼女は東海から一万歳にもなった亀を捕まえてくると、その四つの足を斬りおとして大地の四隅に立てて、天地の四方をしっかり支えました。  

 
は元通りになりましたが、大地はまだ洪水で出来た溝が縦横に残っていました。女媧は芦を焼いて灰にすると、その灰で大地の溝を埋めました。そうして人間たちはやっと災いから脱出し、再び平安で幸せな生活に戻ることが出来ました。

 
、皆さんが見る虹色の雲は、女媧が五色の石を焼いて繕ったなごりなのだそうです。 しかしこの災害は、やはりその後の天にも地にも影響を及ぼしました。天は西北へ、大地は東南へ傾いてしまったのです。ですから、太陽や星は何時も西へ進み、どの川も東南へ流れていくのです。



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