媛媛講故事―2

                         女媧(にょか)造人(女媧、人を作る)          
何媛媛

 
 古が天地を開闢し、草木や鳥、獣、虫、魚などさまざまな生き物が出現しましたが、人間はまだ誕生していませんでした。

  
の頃、女媧という、人間の体、竜の尾の女神がいました。女媧は天と地の間を漂って旅を続けていましたが、ふと、生気のない世界に強い孤独感を感じました。盤古が造った世界は完璧ではありません。盤古が創造したこの寂しい世界をどうにかして生気に満ち溢れさせたいと思い悩むようになりました。

  
る日、女媧は黄河の岸辺で川面に自分の美しい姿が映っているのを発見すると、素晴らしいことを思いつきました。彼女は川床の柔らかな黄色い泥で自分の姿に似せて泥人形を造り始め、間もなく自分の姿と殆ど変わらない人形ができあがりました。ただ、竜の尾の代わりに両足をつけました。実は女媧は盤古の細長い便利な足を羨ましく思っていたのでそれを人形に付けたのです。

 
媧は沢山の泥人形を作ると、これらの小さな人形に力強く息を吹きかけ活力を注ぎました。すると、人形たちは「命」を持つようになり、真っ直ぐ立って歩くようになり、そして話せるようになりました。

 
媧はその中の半分に争いを好む性質の強い陽性の息を注ぎ込んで男にし、残りの半分には柔らかな陰性の気を注ぎ込んで女にしました。これらの黄色い肌の男と女たちは生命を与えられると、女媧を囲んで踊り、歓呼し、大地には生気が充ち溢れるようになりました。女媧はとても喜んで人形たちを「人」と名づけました。

 
かし、世界は大き過ぎ、一つ一つ造るのでは時間も掛かりますし、労力も大変です。女媧は、一本のわら縄を川底の泥に漬け込んで縄に泥を含ませ、それを地面に振ると、いたるところに泥が飛び散って落ち、次々に「人」となりました。女媧はあちこち飛び回っては、このようにして「人」を造って行きました。

 
れども、ある日、女媧は最初に自分が作り出した人が寿命になって、死んでいたのを見つけました。いったいどうすれば人を生存させ続けられるのでしょうか。いろいろ考えた末、女媧は男の人と女の人を結婚させ、子孫を増やし、育ててゆく責任を『人』自身に任せました。こうやって人類は長く繁栄し続けることができました。



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